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SNSの急速なビジネス利用 その訳 No.001

SNSの急速なビジネス利用 その訳 No.001

「集客」と「囲い込み」。売上を上げるために企業が取り込んでいる顧客獲得の手段は、日進月歩で進化し続けている。SNSはこれまで世界中で爆発的な成長を遂げた。今やFacebook利用者は日本国内だけで2700万人、Twitterは4000万人、一番後発だったLINEは日本では一番メジャーなSNSとなり、6800万人もの利用者がいる。
ただ、SNS文化の黎明期においては、プライベートでの利用が多いSNSに対して、ビジネス利用という点で

しかし、これらSNSのビジネス利用は主に広告だったが、これからは一歩進んだ「集客」や「囲い込み」の仕組みを実装できるアプリケーションツールとしても利用可能な機能が揃って来た。商品やサービスを広く認知させるだけでなく、恒久的なファンの獲得や育成であったり、そのまま決済まで誘導するダイレクトなマーケティングの実現まで仕組み化して考えることが主流となり始めている。

しかし、SNSをいざビジネス利用しようとしても効率的かつ効果的な仕掛けを作り出すことは非常にハードルが高いと言えよう。その設計にはそれぞれのSNSの特徴を掴むだけでなく、これらのサービスの詳細を知り、自社のマーケティング戦略として適切なアイデアを出し実行可能かどうかを検証し、プログラミング経験がある人材の協力を得なければならない。我々はこれらを実行可能な人材がどの企業にも不足している現状から、SNS戦略のプライベート・コンサルとその実装・構築というビジネスを行うことにしたのだ。

まずは、それぞれのサービスの性格や特徴を知らねばならない。本名を名乗り、私的にはクローズドだが企業向けにはオープンなFacebook、オープンで拡散力があるTwitter、クローズドで囲い込みに最適なLineと、この3つのSNSだけでもその性格を掴み、最適なSNSを選択し、あるいは組み合わせることで、自社に合った「集客」と「囲い込み」の仕組みを組み立てることができる。そして、これらSNSから提供されているAPI(他システムと連携させる技術)を用いることで、同業他社に対し圧倒的な優位を勝ち取ることができる。最近では、それぞれのbot(自動メッセージ)機能のAPIが充実してきたことから、これらを利用することで、人手や労力を割くことなく、まさに自動的に顧客を望ましいアクションに導いたり、企業へのロイヤルティーを高めたりすることができるようになった。このbotが生み出す可能性については次回、解説を加えたい。

知識を持って、企業それぞれが最適で独自の勝ちパターンを仕様に埋め込んでいく必要がある。技術的にもチャレンジングな試みも試す勇気もいる。手探りで実現可能な手段をひねり出すような、そういう実装作業も多くなるはずだ。

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